Suicaについて
SuicaはJR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道等で導入されている共通乗車カード・電子マネーです。
PASOM・Kitaca・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa・SUGOCA・nimoca・はやかけんとは乗車券機能の相互利用が可能で、このうちPiTaPaを除く8種類とは電子マネー機能の相互利用も可能です。
Suica概要
運営母体 | JR東日本 |
タイプ | プリペイド |
チャージ限度額 | 残高: 20,000円 1回のチャージ: 10,000円 |
チャージ方法 | 現金 クレジットカード オートチャージ |
支払いでの獲得ポイント | Suicaポイント |
Apple Pay | 対応 |
交通系らしく、他の電子マネーにはできない「交通機関への乗車」が可能になっているのが大きな特徴です。
また、プリペイド式の電子マネーととして、唯一Apple Payに対応しています。
Suicaの種類
Suica種類にはおおまかに、下記の3タイプがあります。
- おサイフケータイのWAON
- カードタイプのSuica
- クレジットカード、キャッシュカード付帯のSuica
学生証・社員証にSuica機能を付加している学校・企業もあるようです。
おサイフケータイのSuica
スマホにモバイルSuicaアプリを入れることで、利用可能です。カードタイプと違い、発行手数料はかかりませんが、基本的に年会費が必要になります。(iPhoneアプリでは年会費がかかりません)
支払い・チャージ・利用状況の確認・残高確認の他、定期券・新幹線特急券・Suicaグリーン券の購入・利用などがスマホ上で可能です。
厳密に言うと、Apple PayのモバイルSuicaとAndroidのモバイルSuicaは異なるものなのですが、JR東日本によると「既存のモバイルSuicaで提供しているサービスが使えるようになる」と説明されており、定期券・Suicaグリーン券・モバイルSuica特急券の購入・利用が可能な他、2017年10月23日からは、EX-ICサービスの利用も可能になります。
カードタイプのSuica
基本的にデポジットとして、500円が必要です。
カードタイプは、更に無記名式・記名式(My Suica)があり、My Suicaに定期券機能を付加したSuica定期券、更にJR東日本と他社線にまたがる区間を一枚の定期券にするSuica連絡定期券があります。
無記名式では、小児料金の適用が受けられず、紛失時の停止措置と残高保証しての再発行が受けられません。
その他では電子マネーとしての機能は同じです。
クレジットカード・キャッシュカード付帯のSuica
Suicaを搭載したクレジットカード・キャッシュカードはVIEWカード(JR東日本発行)をはじめとして、クレジットカード各社・銀行各社から発行されています。
これらはSuicaカードと同様に利用可能ですが、カード表面印字の都合などで定期券機能などに制限がある場合があります。
Suica利用でのポイント
Suicaで支払いをすると、Suicaポイントを貯めることができます。
ただし、他の電子マネーと違い、Suicaポイントクラブへの事前登録(無料)が必要で、登録をしていないとポイントが貯まりません。
200円/100円=1ポイントが獲得でき、店舗によってレートが異なります。
また、キャンペーンもよく行われており、
- NewDaysで毎週金曜日Suica ポイント5倍
- アズ熊谷で毎週水曜日にSuicaポイント10倍
などのキャンペーンが行われています。
詳しくはhttp://www.jreast.co.jp/suicamoney/cp/index.html を参照ください。
また、SuicaポイントはTポイント・WAONポイントに交換することができます。
JALマイルへの交換はできませんが、ANAマイルへはTポイント経由で可能です。
その場合の交換レートは
100 Suicaポイント=85 Tポイント=42.5 ANAマイル(42.5%)です。
支払いでのANAマイル還元率は0.2125% または0.425%となります。正直、あまり高くはありませんね。
なお、Suicaポイントは2017年12月にJRE Pointへ共通化されることになっています。
Suicaへのチャージでポイントを貯める
Suicaへのチャージは、現金・クレジットカード・銀行(モバイルバンキング)・キャリア決済からチャージ可能です。
この中で、クレジットカードからのチャージはカードによってはポイントが貯まります。
電子マネーへのチャージに関しては、ポイント付与対象外のカードも多いのですが、同じJR東日本発行のVIEWカードであればポイントがつきますし、Oricoカード等もポイントが付与されます。
カード名 | 貯まるポイント | ポイントレート |
---|---|---|
ビューカード ビュー・スイカカード アトレビュー Suicaカード ルミネカード ビックカメラSuicaカード JALカード Suica | ビューサンクスポイント | 1,000円=6pt (1.5%) (400pt=1,000円) |
ANA VISA Suicaカード | 三井住友カードのポイント | 1,000円=1pt 1pt=Suica 5円分 または、 5マイル/10マイル ※移行コースによる |
Yahoo! JAPANカード | Tポイント | 100円=1pt (1%) |
REXカード | REX Point | 2,000円=25pt (1.25%) |
リクルートカード | リクルートポイント | 1.2% |
Orico Card THE POINT | オリコポイント | 1% |
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード セゾンプラチナ’ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード | JALマイル+永久不滅ポイント (SAISON MILE CLUB加入時) | 2,000円=22.5マイル(1.125%) |
ここで、注意が必要なのが、ビューカード以外はモバイルSuicaへのチャージしかできないということと、モバイルSuicaは年会費1,000円がかかるということです。
※iPhoneのモバイルSuicaアプリは年会費が無料です。
ビューカードはSuicaチャージでのポイントが高く設定されており、更にモバイルSuicaの年会費が免除されます。
加えて、ビューカード以外ではオートチャージもできません。
そう考えると、ビューカードをチャージに紐付けたいところですが、今度は陸マイラーとして考えてみます。
ANA陸マイラーにお勧めのカード
ビューサンクスポイントからANAマイルへは今のところこれといった交換手段がありませんので、ANA VISA Suicaカードが第一候補になります。
ANA VISA Suicaカード
ANA VISA Suicaカードであれば、0.5%または1%のマイル還元率です。(10マイルコースは6,000円/年必要)
Orico Card THE POINT
Orico Card THE POINTは、チャージで100円=1ptのオリコポイントが貯まります。オリコポイント→Tポイント→ANAマイルと交換すると、100円=1pt=1 Tポイント=0.5 ANAマイルとなり、0.5%のマイル還元率になります。年会費が無料だと言うことを考えると、まずまずのマイル還元率です。
JAL陸マイラーにおススメのクレジットカード
ビューカード(及びJALカードSuica)
ビューサンクスポイントはJALマイルには交換が可能です。
交換レートは、600pt = 1,000マイル/500マイルで、ショッピングマイルプレミアムに加入していれば、還元率1%で、加入していなければ還元率0.5%となります。
また、JALカードSuicaはJALカードでありながら、JR東日本での利用分はビューサンクスポイントとして貯まります。そのためSuicaへのチャージはやはり1% or 0.5%です。JALマイルの積算率はビューカードと同じです。
Orico Card THE POINT
Orico Card THE POINTは、Pontaポイント経由でJALマイルに交換可能で、マイル還元率は、ANAマイル時と同じく0.5%のマイル還元率です。やはり、年会費無料だということを考えると、割のいいマイル還元率だと思います。
リクルートカード
リクルートカードは、1.2%の還元のため、安定の0.6%マイル還元率で、JALカード+ショッピングマイルプレミアムには及ばないものの、高いマイル還元率を誇ります。
セゾンゴールド/セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス
年会費が高額にはなりますが、本家のJALカードを上回るマイル還元率を誇るのがセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスとセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスです。
この2枚は、SAISON MILE CLUBに入会(年会費4,000円。プラチナでは無料)することで、1,000円=10マイルで直接JALマイルが貯まり、2,000円ごとに永久不滅不滅ポイントが1ポイント貯まるため、JALマイルへの還元率が1.125%となります。(永久不滅ポイントは、Netアンサー限定で200pt->500マイルに交換可能。)
年間150,000マイルが上限ですが、そのためには年間15,000,000円近く利用しないといけないので、ほとんど問題ないでしょう。
JAL陸マイラーには、いずれのカードも捨てがたいのですが、モバイルSuicaの年会費が無料になるためビューカードから選んだ方が無難ではないかと思います。(iPhoneだと別ですが)
Suicaへのチャージにしか利用しないのであれば、年会費が実質無料にできるビックカメラSuicaあたりがいいかと思います。
もちろん、JALカードSuicaを既に持っていればそれでいいのですが、他のJALカードを持っていれば、Suicaのためにもう一枚JALカードを発行するまでもないかと思います。
年会費を許容できるのであれば、セゾンゴールド/セゾンプラチナ・ビジネスのアメリカン・エキスプレスは還元率が高くお勧めです。
特典も素晴らしいので、JAL陸マイラーのメインカードとして十分活躍できます。
オートチャージについて
オートチャージは、ビューカードとANA VISA Suicaで可能です。
問題は、オートチャージのタイミングで、首都圏・新潟・仙台のSuica(またはPASMO)エリアの自動改札でしかオートチャージされません。
そのため、仮に関西でSuicaを使ったとしても、オートチャージ自体がなされないため、いくら対応カードを持っても無意味です。
一方で、該当エリアの人はビューカードを選んでおけばオートチャージも問題なく行われ、ポイントも通常通り入ってきます。
Suicaが使えるお店
Suicaは他の交通系電子マネーと相互運用がされており、全国で利用可能です。
特に、駅の中ではよほどのことがない限り使えると思ってかまわないでしょう。また、大手コンビニやショッピングモールでも大体使えます。
ただし、Suicaポイントが付与されるお店は全国ではなく、関東の一部店舗に限定されていますので、注意しましょう。
詳しくはhttp://www.jreast.co.jp/suicapoint/append/index.html を参照してください。
ネットショップでの対応
Amazonや楽天市場(一部店舗)などでは、Suicaでの決済が可能です。
支払い手続きにはFeliCaポートまたはパソリなどのICカードリーダーが必要になります。
モバイルSuicaであれば、メールアドレス入力→メールに従っていくとモバイルSuicaで決済可能です。
デメリット
Suicaで支払い可能なお店は地域の交通系カードとの相互運用の効果で全国に渡ります。
利用可能エリアに関して言うと、他の電子マネーに劣るものではないでしょう。
ただし、Suicaポイントやオートチャージなどは、やはり関東圏に限られていて、それ以外の地域に住んでいる人にはSuicaの利便性をフルに活用できるとは言い難いところがデメリットです。
支払いでのポイント付与対象の店舗が限られているため、お得度で言えば他の電子マネーには劣ると思います。
陸マイラー視点で見ると、JRのカードのため、全体的にANAマイルJALマイルの獲得には向いていないところもデメリットです。
また、チャージの上限金額が20,000円と他の電子マネーに比べて低く設定されていますので、人によってはチャージが不足しがちになりそうです。
まとめ
全国どこに行っても交通機関には乗れる(一部例外あり)というのはJRグループのメリットで、出張や旅行で安心して使えると思います。
関東圏の在住であれば、使いやすい電子マネーではありますが、それ以外の地域の人であればモバイルSuicaの利便性(カード不要で、スマホがあればOK)を見出せないのであれば、その地域の交通系電子マネーの方が扱いやすいかもしれません。
また、マイルを獲得するという目的であれば、個人的にはSuicaはあまりお勧めではありません。Suica利用で得られるポイントはTポイント経由でANAマイルに交換するくらいしか手がなく、JALの場合はチャージでしかマイルを獲得できません。
ANAマイルは、手数料の関係で交換レートが42.5%となり、チャージでのポイントと合わせても、1.5%がせいぜいですし、そもそもSuica利用でポイントを得られる条件が限られています。
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