楽天Edyについて
楽天Edyは、楽天が発行するプリペイド型の電子マネーです。対応店舗はiDに次いで多く、かなりのところで使用可能です。
楽天Edy概要
運営母体 | 楽天 |
タイプ | プリペイド |
チャージ限度額 | 残高: 50,000円 1回のチャージ: 25,000円 |
チャージ方法 | 現金(店頭) クレジットカード 銀行口座 (おサイフケータイEdyのみ) オートチャージ |
支払いでの獲得ポイント | 楽天スーパーポイント ANAマイル Pontaポイント GREEコイン auWALLETポイント ヨドバシゴールドポイント ヤマダポイント Tポイント エポスポイント ビックポイント プレミアムドライバーズカード マツモトキヨシ エディオンポイント ドットマネー 等 ※Edyの媒体やおサイフケータイの設定で異なる |
Apple Pay | 非対応 |
楽天Edyの種類
楽天Edyの種類にはおおまかに、下記の3タイプがあります。
- おサイフケータイのEdy
- カードタイプの楽天Edy
- クレジットカード付帯の楽天Edy
それぞれ、貯まるポイントやチャージ方法が異なるので、注意が必要です。
カードタイプ
基本は、「Edy-楽天ポイントカード」です。
楽天スーパーポイントが200円=1ポイント加算されますが、楽天ポイントカード加盟店の場合、カード提示で100円=1ポイントが加算(合計200円=3ポイント)されます。
カードタイプは、提携がいろいろあるのですが、その場合は提携先でポイントやサービスが変わるので、興味があるものを見つけたら内容確認してみるといいと思います。(ポプラ・ビッグエコー・タイトーステーション・サンルートなどがあるようです。)
例) プロン党Edy
プロントのカフェ・バータイムのドリンクの割引等のサービスを受けることができます。
楽天スーパーポイントが貯まりますが、プロントでは、200円につき、基本ポイント1ポイント+プロン党特典ポイント1ポイント(20日/30日は更に+3ポイント)=2ポイント(20日/30日は更に+3ポイント)の他、楽天Edyで支払うと更に1ポイントが貯まるようになっています。
クレジットカード付帯のEdy
楽天Edyが付帯しているクレジットカードは、楽天カードとANAカードになります。(他にもあるかもしれませんが、管理人が知る限りはこの二種類です)
楽天カードは、Edy払いで楽天スーパーポイントが貯まり、ANAカードはEdy払いでANAマイルが貯まります。
いずれも200円=1ポイント(マイル)が基本ですが、楽天ポイントカード加盟店やEdyマイルプラス加盟店では、追加ポイントが獲得できます。
Edy利用でのポイント
Edyでの支払いでは、楽天スーパーポイントが獲得できます。
通常は、200円=1ポイントですが、ポイントプラス加盟店でEdy払いをすると、200円=2ポイントが獲得できます。
おサイフケータイ機能で楽天スーパーポイント以外のポイントが貯まる設定をしていると、200円=1ポイント(マイル)が基本ですが、条件によりポイントアップできることがあります。詳細はこの後で紹介します。
おサイフケータイ機能で貯めるポイント
Android Payを含むおサイフケータイのEdyでは、アプリ上から貯めるポイントを選択することになります。
ポイントは非常に多彩で、下記の12種類からの選択になります。
支払いで貯まるポイントは、いずれも200円=1pt (マイル)です。
ただし、ポイントによってはそれをアップさせることができます。
ポイント | 追加加算されるポイント |
---|---|
ANAマイル | Edyマイルプラス加盟店で200円=1マイルが追加で加算されます。 「ANAモバイルプラス」サービス加入で200円=2マイルが追加で加算されます。(月額300円) 対象のANAカードからチャージすると、200円=1マイル獲得できます。 |
Pontaポイント | ローソンでPontaポイントを提示で100円=1ポイントが別途加算。(Edy支払い+Pontaポイント提示で二重取り) |
ヨドバシゴールド ポイント | 通常還元ポイント10%も加算される。 |
Tポイント | Tポイントカードを提示すると、100円/200円=1ポイントが別途加算。 東急ホテルズ、日本レンタカー、コンフォートホテル: 100円=1ポイント ファミリーマート、すかいらーくグループ、TSUTAYA(一部店舗)、ドラッグユタカ、ドラッグイレブン、マルエツ(一部店舗)、スリーエフ: 200円=1ポイント |
エポスポイント | エポスカードでチャージすると、1,000円=5ポイント獲得 |
ビックポイント | 通常還元ポイント10%も加算される。 |
マツキヨポイント | マツキヨカードを提示すると、100円=1ポイントが別途加算 |
Edyへのチャージでポイントを貯める
Edyへのチャージは、方法は様々ですが、現金、ポイント、クレジットカード(デビットカード)のいずれかからのチャージになります。
このうち、クレジットカード(デビットカード)からチャージであれば、チャージ時にクレジットカードのポイントが獲得できるカードがあります。
カード名 | 貯まるポイント | ポイントレート |
---|---|---|
楽天カード | 楽天スーパーポイント | 200円=1pt (0.5%) |
ANA JCBワイドゴールドカード ANAダイナースカード ANA JCBカードプレミアム ANAダイナースプレミアムカード ANA VISAプラチナプレミアムカード | ANAマイル | 200円=1マイル (0.5%) |
エディオンカード | エディオンポイント Tポイントも選択可 | 1,000円=10pt(1%) |
リクルートカード(VISA) | リクルートポイント | 1.2% (月の合計に対して計算) |
JMBローソンPontaカードVISA | Pontaポイント | 1,000円=5pt (0.5%) |
TOKYU CARD Club JMB PASMO | TOKYUポイント | WEB明細サービス登録時 1% WEB明細サービス登録未 0.5% |
SuMi TRUST CLUBカード ※全てのラインアップでチャージ時にポイントがつきます | リワードポイント | 0.8%~1.7% (カードによる)デルタスカイマイルカードであれば、マイルが100円=1.3/1.5マイル還元 |
エポスカード | エポスポイント | 1,000円=5pt (0.5%) |
出光カードまいどプラス | プラスポイントサービス | 1,000円=5pt(0.5%) 提携ブランドがAMEXの場合は 1,000円=10pt(1%) |
JFRカード(大丸松坂屋カード) | 優待ポイント | ゴールドカード 100円=1pt(1%) 一般カード 200円=1pt(0.5%) |
タカシマヤカード | タカシマヤポイント | ゴールドカード1% 一般カード0.5% |
Edyで支払わなくてもチャージでポイントが貯まるので、こだわりがなければ積極的にクレジットカードでのチャージをしていきたいところです。
ANA陸マイラーにおススメのクレジットカード
ANAカード
カードの種類が限られているので注意が必要です。
通常決済でのおススメはVISA ワイドゴールドですが、Edyチャージへのポイントは対象外なのが惜しまれます。
ダイナースカードは通常の支払いでもマイルへの還元率が高く、Edyチャージでもポイントがつきますので、年会費と審査の厳しさをクリアできるならお勧めのカードです。
エディオンカード
意外な伏兵がエディオンカードで、エディオンポイントではなくTポイントを貯めることができます。
Tポイントは交換率50%でANAマイルに交換ができるのですが、チャージでのTポイントへの還元率が1%なので、マイルへの換算は0.5%となり、マイルへの還元率という点ではANAカードと変わりません。
ただし、年会費が必要(条件によっては無料になりますが)なのと、通常のポイントのANAマイルへの還元率はさほど良くありません。
エディオンでの買い物限定でポイントは上がりますので、エディオン利用が多いかどうかがポイントです。
楽天カード
チャージでの還元率は0.5%のため、楽天スーパーポイント→ANAマイルだと0.25%です。
還元率こそ高くないものの、年会費が無料という選択肢があることと、楽天グループでの買い物でのポイントが大きいことを考えると、費用対効果は高いと思います。
こちらも楽天での買い物が多いかどうかがポイントですが、エディオンに比べたら機会は多く、楽天カードを普段使いしている人も多いのではないでしょうか。
ただし、注意点があって、数字上は、Edy払い+チャージのポイントと楽天カード払いのポイントは200円=2ポイントで、同じです。
楽天カードの方は、100円=1ptのため、Edyよりも細かくポイントが貯まることになり、最終的に楽天カードの方がポイントが多くなることがあります。
そのため、通常はEdyよりも楽天カードで支払った方がお得です。
Edyはたまにチャージのキャンペーンをやっている時があるので、その時を狙ってチャージをすると楽天カード決済より付与ポイントが大きくなります。
また、楽天カード付帯のEdy限定でのキャンペーンがあったり、後述のANAマイルのボーナスポイントもあるので、楽天カードでのチャージも悪くないと思います。
ANAマイルの場合ボーナスポイント獲得のチャンスがある。
Edy払いでANAマイルを獲得しようとすると、200円=1マイル(Edyの支払い)+1マイル(ANAカードでチャージ)となり、200円=2マイルです。
このレートはANAカードで決済した場合と同じです。
しかし、ANAマイレージクラブモバイルプラス(300円/月)に加入すると、Edy払いでは200円=3マイルです。
※空港カウンター、自動チェックイン・購入機でANAの航空券代金をEdyで支払う場合に限り、200円=1マイルのままです。
また、Edyマイルプラス加盟店では、Edyでの支払いで更に200円=1マイルが加算されます。
つまり、モバイルプラスに加入すると、200円=1マイル(基本)+2マイル(モバイルプラスボーナス)+1マイル(ANAカードチャージ)=4マイル
Edyマイルプラス加盟店であれば、更に1マイルの 200円=5マイルの還元です。
月額料金はかかりますが、Edy利用でマイルを獲得する場合は、これを覚えておいた方がいいです。
なお、ANAマイレージクラブモバイルプラスはモバイル端末からのみの登録です。
Edyマイルプラス加盟店
日本レンタカー、紀伊国屋書店、大丸・福岡天神店、沖縄ファミリーマート、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)、アネックス(名古屋栄キタ)、マツモトキヨシ、はるやま
JAL陸マイラーにおススメのクレジットカード
リクルートカード
JALマイルが直接貯まるカードはEdy対応していません。
そんな中、リクルートポイントは通常の支払いと同様に1.2%の還元率を保っています。
リクルートポイントはPontaポイントと等価交換でき、Pontaポイントは交換率50%でJALマイルに交換できるので、JALマイルへの還元率は0.6%と高レベルです。リクルートカードの国際ブランドはVISAでないとEdyへのチャージでポイントがつきませんので、その点は注意が必要です。
そこにおサイフケータイ機能で、Edy払い時のポイントにPontaポイントを指定しておけば、200円=1pt (0.5%)=0.5マイル(0.25%)となり、JALマイルへの還元率は0.6%+0.25%=0.85%のため、JALカード以上の還元率が見込めます。
チャージの注意点
Edyにクレジットカードからチャージするには若干の注意が必要です。
おサイフケータイでのEdyの場合は、ケータイのアプリにクレジットカード情報を登録するとクレジットカードからのチャージが可能ですが、カードタイプの場合はたとえEdy付帯でクレジットカードと一体化していても、一手間かかります。
Edy Viewer | Edy ViewerはPCで楽天Edyを利用するサービスですが、カードの情報を読み取るために、EdyリーダーやFeliCaポート、パリソといった専用機器が必要になります。 また、Internet Explorerでしか利用できません。 |
楽天e-NAVI | 楽天e-NAVIは楽天カード会員専用のオンラインサービスです。このサイトから楽天Edyにチャージすると、コンビニ(ファミマ・サークルKサンクス)に設置されている端末からEdyを受け取ることができます。 ただし、楽天カード会員専用なので、楽天カードしか利用できません。 |
アプリ(+パソリ) | おサイフケータイ機能であれば、Edyアプリ上でクレジットカードを使ったチャージが可能です。 iPhoneユーザーは、パソリを使用することでアプリでもチャージ可能ですが、利用するEdy自体はICチップ搭載のカードです。 また、おサイフケータイジャケットを利用すれば、iPhoneであってもおサイフケータイとしれ利用できます。 |
オートチャージについて
Edyはオートチャージに対応しています。残金が設定した金額より少なくなると、自動的にチャージされる便利な機能ですが、少し注意が必要な点もあります。
まず、オートチャージ可能なのは、「Edy機能付き楽天カード」・「おサイフケータイ」・「iPhone+Edyカード」の3パターンだけです。
また、それぞれでオートチャージの方法が異なります。
Edy機能付き楽天カード | 1. 楽天e-NAVIでオートチャージの申し込み (楽天カード申し込み時にオートチャージを申し込んでいれば、不要) 2. 下記いずれかで設定を完了する ・オートチャージ対象店舗での決済 ・ファミポートでの設定 ・Edyリーダーやパソリなどを使用して楽天e-NAVIで設定 |
おサイフケータイ | おサイフケータイアプリでオートチャージの金額とチャージ方法(クレジットカード、楽天ID、銀行口座)を設定 1時間に1回自動的に残高確認が行われる |
iPhone+Edyカード | アプリでオートチャージの金額とチャージ方法(クレジットカード、楽天ID)を設定 2時間に1回自動的に残高確認が行われる ただし、Edyカードパソリケースに収納した状態でiPhoneの通信(Bluetooth)距離内に携帯する必要あり |
まず、Edy機能付き楽天カードでは、楽天カードのみが対象なのとチャージ対象店舗が決まっていることがネックになります。
iPhone+Edyカードの場合、パソリとEdyカードを持ち歩く必要があります。
オートチャージに関しては、おサイフケータイが圧倒的に便利です。(iPhoneユーザーには残念ですが)
お得なポイント獲得方法
ポイント3重取り
ポイントカードの中には、そのポイントカードを提示するだけでポイントが加算される店舗があります。
- 楽天ポイントカード
- Tポイント
- Pontaポイント
- dポイント
などがそうなのですが、対象店舗での買い物時にポイントカードを提示するだけなので、支払い+チャージ+提示でポイントの三重取りが可能です。
Pontaポイント以外はANAマイルに交換可能ですし、Ponta/dポイントならJALマイルへの交換が可能です。
更にお得な方法
手間もかかりますが、更にお得な方法もあります。
楽天のクーポンサービス ラクーポン(RaCoupon)には、時々Edyのクーポンが発売されます。
※2017年11月1日から、親会社が楽天からEPARKになり、サービス名もEクーポンとなります。
ここでは、たとえば5,000円分のEdyが4,750円で販売されたりしています。
購入はクレジットカードで可能です。そして、このラクーポンはポイントサイト経由で購入すると、ポイントサイトのポイントがつきます。
つまり、
- ポイントサイト経由でEdyを購入 (ポイントサイトのポイント+Edyを割引で購入)
- 購入時にクレジットカードで決済(クレジットカードのポイントが加算)
以上で、チャージするまでに数%お得になるという訳です。
しかもEdyチャージでのポイント有無に関係なくクレジットカードのポイントがつくので、どのクレジットカードでもかまいません。
ただし、いつも販売されているわけではないので、まめにチェックする必要がありますし、購入したEdyを登録する手間は発生します。
ポイントサイトのポイントとクレジットカードのポイントが分かれるため、管理が多少煩雑になるのとポイントサイトのポイントの承認に多少時間がかかる点も難点ではありますが、還元率として考えるとかなり高くなります。
Edyが使えるお店
iDに次いで加盟店が多く、かなりのお店でEdyは使えます。
特に、コンビニはほぼ全ての店で使えると思ってかまわないくらいです。
詳しくは、https://edy.rakuten.co.jp/search/merchant/ を参照してください。
使えない商品がある
Edyで支払いできないものもあります。主なものは以下になります。
- ライブチケット
- 切手・印紙・はがきなど
- プリペイドカードなどの金券類
- コピー
- ギフト関連
- 電気・ガス・水道などの公共料金の支払い
- 通販などのコンビニ払い
ネットショップでも使える
ネットでの支払いでもEdyが利用できますが、こちらも少々複雑です。
PC上での支払い
PC上でEdy払いするには、FeliCaポートやパソリなどが必要です。
購入手続きの際に、Edy決済を選択し、手続きを進めていき、支払い時にFeliCaポートもしくはパソリにEdyカードまたはおサイフケータイをセットしてEdyの読み取りを行い、決済します。
また、Internet Exploreを通常のブラウザにしていないと支払い処理が正しく行えない場合があるようです。
Mobile Edyでの支払い
Mobile Edy対応サイトで買い物をする場合は、おサイフケータイ上だけで支払いが可能です。
Mobile Edy対応のネットショップで注文して、支払い方法でMobile Edyを選択します。
このとき、メールアドレスを入力する必要があるので、おサイフケータイのアドレスを入力します。
注文確定後、設定したメールアドレスに「決済開始メール」が届きます。
メール内に支払いへのリンクがあるので、それを選択するとEdyアプリが起動します。
アプリで支払いを実行すると決済が開始されます。
いずれにしても、一手間かかるので、おとなしくクレジットカードで決済した方がいいかもしれません。
デメリット
紛失時の補償
最大のデメリットですが、Edyは紛失時の補償がありません。
財布を落としたのと同じなのですが、実は他の電子マネーは(条件付で)補償があるので、Edyは注意が必要です。
Apple Pay非対応
ほとんどのプリペイド式の電子マネーでもそうですが、Apple Payに非対応です。
Edy利用は、おサイフケータイが一番便利なだけに、残念です。
まとめ
楽天Edyは他の電子マネーに比較して特別なことが比較的少ないのですが、平均値が優秀な電子マネーであるといえます。
加盟店舗が多く、全国のどこでも安心して使える点は大きく、旅行や出張でも役に立ちます。
また、ANA陸マイラーにはANAマイレージモバイルプラスに登録することでマイルへの高還元が期待できますし、ANAマイル以外にも様々なポイントに対応しているので、他の電子マネーでは貯まらないポイントを獲得できます。
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